- 電子ドラムの進化が目覚ましいです!!
気が付けば今年もあとわずかですね。
2020年は音楽業界にとって、激動の年となりました。
コロナウイルスの影響により、イベントやライブが自粛となり、大打撃を受ける事になりました。
もちろん、RING music studioも例外ではありません。
そんな中、新しい音楽の楽しみ方が出来ないか?と配信ライブやDTMなどにチャレンジしているミュージシャンやドラマーも多いのでは?と思います。
ZOOMなどを使ったテレワーク出会ったり、オンライン飲み会なんていうのも流行りました。
おかげで、オーディオインターフェイスなどはずっと品切れ状態でしたね。
その影響もあってか、電子ドラムも実はずっと品薄な状況が続いていました。
新しい生活様式の中、自宅できる趣味として新たにドラムを始められた方も多いのでは無いでしょうか??
私自身は電子ドラムは苦手だったのですが、DTMをしている中で、興味が出ているところでした。
そんな私が、ジャズドラマー目線、DTMでドラムレコーディング目線で電子ドラムを調べてみましたので、よろしければ参考にされてください。
またyoutubeにて動画も作ってますので、よければこちらもご覧ください。
このブログでは、動画にて紹介しているセットやメーカーについて商品紹介をしていく形にしたいと思います。
- 電子ドラムの購入目的は??
電子ドラムは種類がたくさんありますね、値段もピンキリ!!
安いものは5万円台からあり、高いものだと50万円以上のもの(ビンテージのセットより高い^^;)もあります。
もちろん機能によって値段は上がっていくわけですが、オーバースペックなものを買っても勿体無いです。
自分が使う目的に合わせて選ぶのがいいでしょう!
僕が思うに購入目的は恐らく3つぐらいに分けられるのかな?と思います。
- 家で練習をする為
- レコーディングをする為
- ライブで使う為
大きく分けると、この3種類かな?と思います。
私の購入目的としては、1番は"レコーディングをする為"です。
あとは練習というか、リモートリハで使いたいというのもあります。
その辺はまた後ほど紹介したいと思いますが、上記3つの理由から選ぶ電子ドラムを私なりに紹介してみたいと思います。
- パットやセンサー、音色などについて
電子ドラムの価格の違いの大部分は上記の部分です。
パットやセンサーの反応の良さ、ドラム音源の種類や音質、この辺で違いが出てきます。
今回楽器屋さんで試打をさせて頂きましたが、結論から言うとやはり”生のドラムと電子ドラムではまだまだ差がある"と感じました。
特にシンバルに関してはやはり生のように再現するのは難しいです。
ジャズをする方だと電子ドラムはやはり厳しいと思います。
ですので、どこかで妥協点を作るしかないと思います。
今回はその辺も含めて、忖度無く紹介できたらと思います。
- 家での練習用でオススメの電子ドラム
まずは練習用として購入を考えている人へオススメの電子ドラムです。
ただ練習とは言え、レベルやジャンルによっても正直使えるものとそうで無いものが出てくるとは思います。
その辺についても記載していきたいと思います。
●TD-1k / ROLAND
以前紹介した事もありますが、電子ドラムでも最安値クラスだと思われます。
しかも電子ドラムでは有名なメーカーのROLANDです。
5万円で電子ドラムが買える時代になった時は、本当に驚いたものです^^;
しかも必要最低限の機能はしっかりついているので、利用目的によってはこれで十分と言う方も多いかと思います。
初心者から上級者までオススメ出来ます。
練習用としては十分な機能が備わっています。
それでいてコンパクトと言うのは一番良いところだと思います。
自宅でも場所を取りません。
ドラムセットの音色も15種類と最低限は揃っていて、PCともUSBで繋いでDAWでMIDIレコーディングも出来ます。
イヤホン端子の入力もあるので、スマホやPCから音を聴きながらの練習も簡単に出来ます。
デメリットとしては、パットとペダルでしょう。
パットは全てゴムパットですので、この手のパットはどの部分を叩いても同じ音になります。強弱は感知はしますが、メッシュヘッドなどの方がより正確だと思います。
ペダルに関してはセンサー式でビーターが無いので、そもそも打感が全然違います。
しかし家での練習の場合、騒音のことを考えるとこちらの方が良い場合もあるので、住宅事情も加味するとメリットとなる場合もあるかと思います。
とりあえず家で練習が出来れば十分と言う方であれば、一番オススメできる電子ドラムだと思います。
●TD-07KV / ROLAND
TD-1だと少し物足りないと言う方や、もう少し予算を出せると言う方はこちらのTD-07はかなりオススメです。
最近出たシリーズなのですが、Bluetooth対応、ドラム音源も50セット147音とかなり豊富です。
USBからのDAWとの連動、レコーディングはもちろんですが、対応のアプリも出ており、拡張性もあります。
パッドは全部メッシュヘッドになっており、反応も良いですがリムショットに対応しているのはスネアだけのようです。
この上のランクだと以前はTD-17でしたが、17よりも約10万円安くなってBluetoothなどの便利な機能は追加になっているのはとても良いです。
ちゃんと実際のペダルを使いたい方、DAWなどのレコーディングをちょっと本格的にやりたい方などにはこちらの方がオススメです。
- レコーディングをする方にオススメの電子ドラム
続いて、レコーディングを考えている方へのオススメ電子ドラムです。
レコーディングと一言に言っても、自分の趣味で楽しむのか、CDなど販売目的なのか、youtubeなどに投稿する用など様々だと思います。
その辺も踏まえて紹介していきます。
●TD-27KV / ROLAND
いよいよ値段も跳ね上がってきます^^;普通に生の良いセットが買えちゃいますね。。。
しかしこのTD27はコスパ的には良い商品だと思います。
ROLANDの最上位機種TD-50の機能を持ちつつ、必要ないところをカットしたような感じです。
この機種の一番の売りは、スネアとライドのUSB接続でしょう。
それにより、繊細のタッチにも反応し、音色も幅広く変えられます。
スネアに関しては、音色はもちろんですが、チューニングを変えたらい、ヘッドやインチ(深さ)まで調整が出来ました。
これには流石にビックリです!ここまで来たらドラマーとして好きな音を作れるし、普通のセットでは出せない音が作れたりします。
LM400の深さを3インチにしたりとかねw
正直現状の電子ドラムセットを一通り調べた中では、私の中ではこれが一番候補かなと思いました。
この機種であれば、高音質でのレコーディングのも十分対応できるかと思います。
●aDrums artist Basic Set / ATV
今までローランドのV-drumsばかりでしたが、いよいよATVの登場です。
このATVと言うメーカーは、最近できた会社でこのaDrumsを出して一気に注目を集めました。
電子ドラムでありながら、普通のドラムと同じく木のシェルを使っており、見た目はもはや普通のドラムセットです。
2017年に発売となってましたが、私は当初これを見たとき、30万以上もして見た目もドラムと同じだけど、電子ドラム??普通のセット買った方がいいじゃん??と思ってました。
それが今や、このセットの良さがやっと分かって来たかと^^;しっかりレビューしますね。
まず見た目シェルについてですが、これははっきり言って、音には影響何もありません^^;
ただドラムセットと同じ形と言うことで、ライブなどで電子ドラムを使いたいと言う場合は見栄えがいいでしょう。
あと家で練習する際も、ドラムセットと同じような感覚でセッティング、練習出来るのもいいです。
ただ場所を取るのはデメリットでもありますね。
ATVを試打してまず思ったのは、音の良さです。太鼓の空気感や、生音感がとてもよく再現されていました。
確かにこれなら電子ドラムっぽい音でなく、生ドラム感を味わえます。人気の理由が分かりました。
あとはこのATVの最大の売りだと思いますが、MIDIでの出力をパラデータで出力が出来ると言う点です。
パラで出力されることで、それぞれにEQやコンプをかけることができ、ミックスもしやすくなります。
今後はドラマー自身で宅録、ミックス、納品まで行うような時代になってくるかと思います。
そう言った中で、ドラマーがドラマーとして使いやすい電子ドラム、と言うコンセプトが見える電子ドラムであると感じました。
これもDAWを扱うようになったから、この電子ドラムの良さが分かるようになったんですね^^;
またATVのすごいところは、拡張性もいいところです。モジュール 単体で販売もしており、既に電子ドラムを持っている人は、パットは持っている電子ドラムのをそのまま使って、モジュールをaDrumsに変えると言うことも出来ます。
あと音源をプラグイン感覚で追加していけると言うのも面白いところです。
ラジオキングや、LM400などをサンプリングした音源を単体で買うことが出来ます。
これもドラマー目線で面白いですよね。
自分の好みの音にカスタマイズしながら練習、レコーディング出来てしまいます。
●EXS-3 / ATV
実は私が試出したのはこっちのモデルです。楽器屋さんにこれしかなかったので^^;
さっきのaDrumsシリーズの廉価版になります。
値段もグッと下がってお手頃ですね。ドラムセットのシェルにこだわりがないのであれば、こちらの方がコンパクトでいいかもです。
ただモジュールが違います。aDrumsのモジュールはaD5と言うモジュールで上記で説明した機能が全て使えますが、このEXSシリーズで使われているモジュールはxD3と言うモジュールになります。
このモジュールだとサンプリング音源のアサインなどは出来ないのと、他社パットにマッチングさせる機能やオーディオレコーディングの機能などがカットされているようです。
ただプリセットされている音源も十分いい音でしたので、練習用などであればこちらで十分かもしれません。
- ライブで使う用の電子ドラム
今後は電子ドラムをライブで使うと言うことも多くなるかもしれませんね。
フェーダーで音量や音質の調整が出来るので、PAさん的にはむしろ電子ドラムの方が扱いやすいでしょう。
逆にカフェなどの大きな音が出せなかったり、スペースがあまりなかったりする場合でも、電子ドラムなら逆に小さい音にすることもできたり、コンパクトにすることもできます。
●ATV
連続になっちゃいますが、ライブで使用するにもATVはオススメ出来ますね!
見た目もドラムセットですし!!
音も自分好みにカスタマイズすれば、曲によってスネアやシンバルを変更することも簡単に出来ちゃいますしね。
また実際のドラムの音を忠実にサンプリングしているのも、ドラマーとしてはイメージが出やすいです。
ここはグレッチ使いたい!とか、ここでパイステのシンバル使いたい!なんてイメージ出来るのはドラマーだからこそだと思います。
ドラマーとしてライブで使うのも面白そうな電子ドラムですね。
●VAD506 / ROLAND
今までATVの紹介をしてましたが、実はROLANDさんも最近シェル付きの電子ドラムを発売しているんですね!!
それがこちらです。Vdrums Acoustic Designとしてシリーズを出してます。
モジュールは上記で紹介したTD27のモジュールを使っています。
ですので、スネアとライドはUSB接続です。
スネアとライドに関しては、正直このローランドのUSB接続が一番音が良かったです。
値段は上がりますが、シェルの見た目からライブでも十分使えて、USB接続があるのは正直理想ではあります。
ただ値段は上がりますね^^;
ライブでも、レコーディングでもマルチで使いたいと言う方にはオススメ出来ると思います。
- まとめ
以上、用途別にオススメの電子ドラムを紹介してみました!
コロナ禍の中、新しい音楽の形や、バンドのあり方、スタジオのあり方ライブハウスのあり方など変化していくと思ってます。
生演奏の良さは変わらないですし、今後もっと価値が上がっていくと思ってますが、逆に電子だから、ネットだからの用途も増えていくだろうとも考えてます。
私自身、今回調べてみて、新しい使い方やこんなことが出来る!などワクワクすることもたくさんあったので、電子ドラムに興味を持っている方の参考になったらと思ってます。
コメントをお書きください