今回はドラムのヘッドの種類の説明や選び方についての紹介です。
- クリアとコーテッド
上のドラムヘッドが沢山並んでいる画像をみて欲しいのですが、ヘッドが透明のものと、そうで無いもの(白い)とあると思います。
表面が白くなっているヘッドの事を、"コーテッド"と言います。
透明なものを"クリア"と言います
どちらも叩いたことがある方も多いとは思いますが、コーテッドはスネアなどに良く使われ、タム類はクリア系が多いですね。
表面がザラザラしているので、ブラシを使う場合は、コーテッド系のヘッドを使わないと行けません。
それぞれの特徴をまとめると、
- コーテッド
ブラシ等が使える
温かみのある音、倍音が豊富
クリアよりミュートがかかっているので、サスティーンは短め
- クリア
ブラシは使えない
サスティーンが長く、はっきりした音
コーテッドより寿命が短い。
- ヘッドの厚さ
ヘッドには厚さの種類があるのと、1ply(1枚)のものと2ply(2枚張りのもの)、物によっては2枚のヘッドの間にオイルが入っているものなどあります。
1plyのものは厚さもあります。
メーカーによって表記が若干違ったりしますが、レモ社の表記だと、
- Diplomat(ディプロマット) 薄め
- Ambassador(アンバサダー) 中間
- Emperor(エンペラー) 厚め
と表記されます。
薄い方が繊細で、厚い方が低音が出やすいです。
ただ、シェルやスティックとの相性があるとは思います。
僕はスネアにレモの普通のコーテッドのヘッドを使うことが多いのですが、ディプロマット、アンバサダー、エンペラー全て試しました。
ジャズ系の方は特にそう言いますが、結局アンバサなんだよねーってみんな言います(笑)
僕もそうでした(^^;;
前は、タムやバスドラはコーテッドのエンペラーを使ってましたが、ジャズのセットだとやはり上下アンバサがいいですね。
ポップス、ロック用のセットだとエンペラーもありですが、最近は完全に使い分けることが多いので、それならピンストやピンストライプコーテッド、もしくはパワーストロークなどもありかな?と思ってきてます。
※色々用語が出てきてしまいましたが、後で説明しますね(^^;;
とりあえずまだ良くわからない方や、初めての方は、コーテッドやクリアのアンバサダーを選んでおけばいいかと思います。
- 代表的なヘッドの紹介!!
色々説明をしてしまいましたが、結局叩いてみてどんな音がするかを体感してみるしか無いのですが、種類もいっぱいあって、どれから買ったらいいものか分からない方も多いと思います。
とりあえず良く使われる代表的なヘッドを紹介したいと思います。
いつもの如く、最安値のサウンドハウスのリンクを貼っておきます!!
- コーテッド (アンバサダー)
さっきから何度も名前が出てきている、ザ・定番なヘッド。
スネアでも、タムでも何にでも重宝されるヘッド。
僕も一番使っているヘッドです。
少しマニアックな事を言うと、上記のリンクは、JP(01)モデルと言って、日本モデルのヘッドになります。
もう一つ、00モデルと言うアメリカ仕様のヘッドもあるのですが、00モデルの方がオープンな感じの鳴りになってます。
※日本は湿気が多いため、少し仕様を変えているのだと思います。僕は正直あまり気にしてませんが(^^;;
- クリア (アンバサダー)
こちらも説明で出てました、クリアのアンバサダー。
前に楽器屋さんに聞いた話では、一番売れているヘッドはクリアらしいです。(確かにタム類は上下クリアが多いから枚数は使いますね)
リンクはスネアに合わせて14インチにしてますが、購入される方はタムのインチを間違えない様に気をつけて下さいね!
※ヘッドのインチ買い間違えは良くあります(^^;;
しっかりした鳴りとサスティーンが得られるので、私はタム類裏ヘッドでは殆どこれですね。
- ピンストライプ
2plyヘッドの代表的なヘッド、ピンストライプ。通称ピンスト。
目印としてはヘッドに丸が書いてあります。
レモ社のヘッドは、この丸が書いてあるものが2plyヘッドとなります。
2plyな為、耐久性が良いのと、低音が良くでます。
タム類にはとても相性のいいヘッドです。
- CS (コントロールサウンド)
真ん中にドットが付いているものを、CS(コントロールサウンド)と言います。
CSはヘッドの上に付いているので、ヘッド自体は、ディプロマット、アンバサ、エンペラーの3種類もありますし、クリアにCSが付いているものもあります。
CSが付いている事により、アタック感が強く出ます。
バスドラに後からパッチみたいなものを付けたりしますが、おなじ要領ですね。
- パワーストローク3
2重丸が目印のパワーストローク3。
2plyにさらにリングミュートが付いていて、とっても太い音が特徴。
がっつりした低音や、ベタベタな感じが出したい時にはおすすめ。
私的には、ガットの音の様な感じですね。
- ファイバースキン
牛皮をイメージして作られたヘッド。
ナチュラルで丸い温かみのある音が特徴。
コーテッドほどザラつきは無いが、ブラシにも対応できる。
- ルネッサンス
写真ではちょっとグレーに見えますが、実際は茶色っぽい感じです。
ファイバースキンと似てますが、質感はもうちょっと紙っぽい感じですね。
レスポンスが早く繊細かつマイルドな感じです。
僕はスネアサイド(スネアの裏側のヘッド)に良くルネッサンスを使ったりします。
もしくは16インチなど小口径のバスドラにもおすすめです。
ここからは私が良く使うヘッドを紹介しますね!
- ビンテージAコーテッド
4〜5年前に発売になったと思うのですが、50年代のコーテッドアンバサダーをイメージして作られているヘッド。
コーテッドですが、異なる2枚のヘッドを重ねているらしく、2plyです。
通常のコーテッドよりマイルドな感じになります。
パッキっとした音が欲しい場合には、通常のコーテッドアンバサダーを選びますが、僕で言うとパールの1peace mapleのスネアなどにはこれを張りたいですね。
昔は値段が¥100くらい高かったのですが、今は同じになってますね。ならば全部これに変えてもいいかも(>_<)
- コーテッドアンンバサダーX
これもビンテージコーテッドと同時期ぐらいに発売になったモデルですが、通常のコーテッドより厚めでデッドな感じ。
エンペラーとアンバサの中間的な感じですね。
ミッドからローにかけてが良く出る様に感じます。
僕はロックやポップス様にはこれを良く使います。
- まとめ
まだまだ紹介したいところですが、キリがないのでこの辺にしときたいと思います(^^;;
僕が基本使っているのは、ジャズセットだとALLコーテッドアンバサ。
ロック、ポップセットは裏がクリアのアンバサに表はコーテッドアンバサかエンペラー。たまにコーテッドXですね。
スネアはビンテージコーテッド。
もちろんレモ社以外のヘッドもあるので、色々試してみてください(^^)
出したい音のイメージを持って選ぶと、選びやすいかと思います。
ありがとうございました!!
コメントをお書きください