レッスンをしていると、どうしてもこの課題にはぶつかります。
生徒さんもですが、実は教えている先生もこの問題に頭を悩ませているのです。
もちろんケースバイケースではあるのですが、ちょっとこの問題について記事にしておこうかと思いました。
- センスとは??
なんでも上達が早い人は"センスがある"の一言でかたずけられる事が多いように思います。
しかし教えていると、出来る人と出来ない人の違いは確実にあります。
そこにちゃんと気付けるかが大事です。
物事や自分をちゃんと客観的に見つめて考える事が出来るのか?
これはかなり大事な要素だと思います。
ドラムを最初からある程度叩けてしまう人は、センスが良いと言うよりも運動神経が良いのだと思います。
ドラムの演奏は、どうしても手足をバラバラに動かさなくてはならないので、手足を動かす運動神経が良い人は、比較的楽にドラムのパターンを叩けてしまいます。
では運動神経が良い人が、ドラムや音楽のセンスが良い人なのでしょうか?
もちろんそうであることもあるでしょうが、決してイコールであるとは思いません。
私自身は、運動神経は平均ぐらいか、それ以下だと思います。
それでも一応プロドラマーとしてやって行っております。センスが良いかどうかは別ですが^^;
- 楽器が好きか?音楽が好きか?
これもレッスンしてたり、もしくはプロミュージシャンや同業者でも感じたりする事があり、別れるところだと思います。
ドラムで言えば、ドラムが好きだから音楽をしているのか、音楽が好きだからドラムを叩いているのか。。
これも永遠の課題といえば、そうなのかもしれません。
ドラムが好きと言うのは、楽器自体(機材)が好きと言うのと、ドラムを叩くテクニックを磨くのが好き、と言うパターンがあります。
どちらも好きな方も多い方とは思いますが(^^)
どちらにも共通して言える事は、ドラムが主体になってしまって、音楽が後回しになってしまうと、なかなかサウンドしなかったりします。
機材も大事ですし、テクニックも大事です。
でもどちらも良い音楽を作る要素の1つでしか無いのです。
ドラムだけで作られた音楽であるのなら、少し話が違ってくるかもしれませんがね。
ただ、音楽を学んでいく中で、ドラムを学んでいく中で、テクニックに集中する時期や、機材にハマる時期と言うのも、僕は必要過程だと思います。
- レッスンやライブから何を学んでいるのか?
学校の授業とかでも同じですが、同じ授業を受けていても、理解出来る人とできない人がいるように、ドラムのレッスンでも同じ事が言えるでしょう。
もちろん先生達は、出来るようになる為に根気よくお教えします。
もっと言えば、できない所をずっとしてたら、それはそれでつまらないでしょうし、ドラムがイヤになってしまうかもしれませんから、手を替え品を替え、それでも楽しみながら、上達していく道を僕ら先生側は模索をしています。
ちょっとこちらの内情を話してしまいましたが(^_^;)
ただ上達が早い人は、目的意識をしっかりと持った方が多いと思います。
勉強もそうでは無いでしょうか??
例えば、将来医者になりたくて、東大の医学部に必ず合格するんだ!!
と言う目標を持っている方と、
何となく良い大学に行きたいなぁ、ぐらいの方とでは勉強の進み具合が全然違って来ると思いませんが??
もっと言えば、具体的な目的があればあるほど、そこから逆算して、自分に足りないものや、いつまでに達成しなければいけないのか??なども分かってきますよね??
あとライブに行った時に、何を聞いているのか??
これも大事ですね。特にプロを目指している方は。
憧れのミュージシャンや、先生のライブを見に行った時に、ドラムのテクニックばかりを見てしまってはいませんか??
ドラムに目や耳がいってしまうのは、確かに仕方がありませんが、そればかりだと本当にその方の素晴らしい所や、何を考えてドラムを叩いているのか?などがわかりません。
僕がまだ師匠についていて、師匠のライブを見て勉強をさせて頂いてた頃は(もちろん今でもライブに伺って勉強させて頂いてますよ!)、耳を鍛える事に専念をしておりました。
今何が行われているのか??どんな合図だったり、アイコンタクトがあったのか?
どんな音に反応しているのか??
どんなアイディアから反応したり、フレーズを組み立てているのか??
などなどを意識をしてましたかね。
テクニック面は、ライブを見たって上手くなりません。
その辺はレッスンで質問したり、練習したりすれば良いです。ライブ中に意識したって、どうせ分からないし、出来るようにはなりません。
(でも僕はライブ中のテクニックに関しては、師匠や一緒に演奏される方の了解をとって、録音をさせて頂いてました。そしてその録音をひたすら聞いて、気になるフレーズなどはコピーしたり、レッスンで質問したりしてましたね。)
ライブ中に学ぶべきところは、上記した"今何が行われているのか?"などです。
それが分からなければ、いつまでたってもその方達と同じ目線で音楽が出来ないのです。
アンサンブルは一番下の人に合わせるしかない、と昔先輩に聞いた事がありました。
それは確かに本当だと思います。
音楽で上とか下とかは、正直言いたくはないですが、同じ目線で音楽が出来ないと言うのは確実に存在します。
これはプロの中でも、存在します。
だから、ミュージシャンはもっと上の目線から音楽がしたいと思うし、日々精進しているのです。
(上の目線と言うと、ちょっと語弊があるような表現ですが、もっと全体が見れると言うか、もっと音楽を感じれると言うようなニュアンスです、伝わりにくいかな^^;)
- まとめ
ちょっとマニアックな内容になってしまいましたが、レッスン時やライブを聞きに行った時に気をつけると良いかも、、と言う事を書いて見ました。
もちろん個人差はあるでしょうし、考え方は人それぞれだと思います。
私の一つの考え方ではありますが、もっと上手くなりたい方や、伸び悩んでいる方の参考になれば、幸いです。
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